制定日:2026年6月18日制定者:永澤 誠
本マニュアルは、株式会社ナガサワぷらす、および株式会社ぷらすぐーんにおける見積・請求の積算基準を統一し、全社平均粗利30%以上を確実に確保しながら、地域社会へ持続的なサービスを提供するための絶対的な社内ルールである。
1. 財務基本方針と事業戦略
- 経営者視点への統一:現場ごとの労働(日当)の回収にとどまらず、会社が存続し雇用を守るための正当な粗利益(30%以上)を確実に創出する。感覚価格による積算での機会損失(粗利率20〜22%への急落)を完全に排除する。
- 住宅事業の目標と介護事業の連動:介護事業からの撤退はせず、現在も非常に多い介護の顧客からの引き合い(リフォーム需要や住まいの困りごと)を確実にキャッチアップする。これらの強固な顧客基盤を武器に、全盛期時代の規模である「住宅事業だけで税込6,600万円」の売上目標を確実に達成する。
2. 【完全確定】自社設備工事・積算の4大基本構成
見積書・請求書を作成する際は、裏に数式を隠さず、以下の4つの項目を並べてストレートに計算・発行する。
| 項目 | 考え方・内容 | 計算ルール(電卓の叩き方) |
|---|---|---|
| ① 作業費(技術料) | 自社職人が動く設備・配管工事の基本手間賃。現場の拘束時間に合わせて3つの固定金額から1つを選ぶ。 | ・超小工事(〜1h):3,500円 ・標準半日工事(〜4h):13,000円 ・標準1日工事(〜8h):26,000円 |
| ② 材料費・商品代 | 現場で使用する住設機器本体、および別途計上する配管材料や部材代など。 | ・一般材料・外注:原価 ÷ 0.7 ・タカラ製品のみ:原価 ÷ 0.78 |
| ③ 雑費、消耗費 | 現場を仕上げるために消費する細かな消えモノ代(塩ビ糊、ビス、釘、養生テープ、ウエス、替刃など)。材料費には掛けず、二重取りを防ぐ。 | ・全工事一律:①作業費の 10% (給湯器・エコキュート工事等も一律で作業費の10%を計上する) |
| ④ 現場諸経費 | 現場へ行くガソリン代、現調の移動時間、産廃処分費、役所や電力会社への申請手続等の会社運営・バックオフィス経費。 | ・通常工事:ここまでの合計の 5% ・給湯器・エコキュート:ここまでの合計の 3% |
※総額をキリのいい数字に整える必要がある場合は、最後に「調整値引き」の行を1行追加し、数円〜数百円の最終調整を行うものとする。
3. 特例ルール
- 超小工事の「ついで運用」特例:大規模リフォーム等と同時に依頼されたパッキン交換等は、単発料金(3,500円)は計上せず、サービス価格(3,000円等)で付帯させる。全体で粗利30%が死守されているため問題視しない。
4. 請求明細のストレート計算事例(全4パターン)
【事例1】桜井市・排水つまり工事(作業30分〜1時間/材料原価1,000円/超小工事基準適用のケース)
ちょっとした修理・スポット工事の基本パターン
- ① 作業費(技術料) = 3,500円 (超小工事基準を適用)
- ② 専用排水材料代 = 1,500円 (原価1,000円 ÷ 0.7 = 1,428円の端数整理)
- ③ 雑費、消耗費 = 350円 (作業費3,500円 × 10%)
- ④ 現場諸経費 = 268円 (ここまでの合計5,350円 × 5%)
- ⑤ 調整値引き = ▲18円 (5,600円ぴったりに整える場合)
- 御請求総額:5,600円(税別) (税込 6,160円)
【事例2】石油給湯器交換工事(作業半日/本体・部材一式の仕入れ原価100,000円のケース)
給湯器特例(諸経費3%)かつ半日作業のパターン
- ① 作業費(技術料) = 13,000円 (標準半日工事基準を適用)
- ② 給湯器本体・部材一式 = 143,000円 (原価100,000円 ÷ 0.7 = 142,857円の端数整理)
- ③ 雑費、消耗費 = 1,300円 (作業費13,000円 × 10%)
- ④ 現場諸経費 = 4,719円 (ここまでの合計157,300円 × 3% ※給湯器特例3%)
- ⑤ 調整値引き = ▲19円
- 御請求総額:162,000円(税別) (税込 178,200円)
【事例3】エコキュート交換工事(作業1日/本体・別途配管材料の仕入れ原価300,000円のケース)
給湯器特例(諸経費3%)かつ作業費10%雑費を乗せる大型設備パターン
- ① 作業費(技術料) = 26,000円 (標準1日工事基準を適用)
- ② エコキュート本体・配管部材 = 428,500円 (原価300,000円 ÷ 0.7 = 428,571円の端数整理)
- ③ 雑費、消耗費 = 2,600円 (★作業費26,000円 × 10% を計上)
- ④ 現場諸経費 = 13,713円 (ここまでの合計457,100円 × 3% ※給湯器特例3%)
- ⑤ 調整値引き = ▲13円
- 御請求総額:470,800円(税別) (税込 517,880円)
【事例4】一般トイレ交換工事+内装貼り替え(外注)(作業1日/トイレ原価70,000円/内装外注費25,000円のケース)
通常工事(諸経費5%)かつ商品+外注費が混在するリフォームパターン
- ① 作業費(技術料) = 26,000円 (自社職人1日工事基準を適用)
- ② トイレ商品代・部材 = 100,000円 (原価70,000円 ÷ 0.7)
- ② 内装貼り替え工事費(クロス・クッションフロア) = 35,700円 (外注原価25,000円 ÷ 0.7 = 35,714円の端数整理)
- ③ 雑費、消耗費 = 2,600円 (作業費26,000円 × 10%)
- ④ 現場諸経費 = 8,215円 (ここまでの合計164,300円 × 5% ※通常諸経費5%)
- ⑤ 調整値引き = ▲15円
- 御請求総額:172,500円(税別) (税込 189,750円)
本スタンダードは全社員の共通言語とし、DXシステムへの自動計算実装のベースとして運用を徹底すること。


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